ヒアルロン酸注射を打ってるのに、 なぜ膝の痛みがなくならないのか?
「他の整形外科で変形性膝関節症と言われて、ヒアルロン酸を打ってもらっているんだけど、いっこうに良くならないんですよ。」
膝の痛みで、セカンドオピニオンに来る患者さんの多くが、このように話されます。
レントゲンを撮ってみると確かに「関節内の変形」もあるようですが、さらに詳しく診察してみると、痛みの原因はそれだけではないケースがあります。
痛みの原因が「関節外」にある場合です。
ヒアルロン酸の注射は「関節内」で起こる関節痛や関節炎には、ある程度有効ですが、膝の痛みの原因が「関節外」にある場合は効果がありません。
膝の痛みの原因が「関節外」にある場合の治療法とは?
「関節外」とは膝関節を固定するための支持組織(靱帯や腱)や関節膜、関節ほうを指します。膝の痛みの原因が「関節外」にある場合、「関節内」ヒアルロン酸注射よりも、
「関節外」注射(トリガーポイントや腱膜注射)の方が、はるかに有効です。
当院に「ヒアルロン酸注射が効かない」といって来院される患者さんの6割は、「関節外」に原因があります。その場合、トリガーポイント注射や腱膜注射を受けて「初めて痛みがとれた!」と喜んでいただけます。
すべての患者さんにトリガーポイント注射や腱膜注射が効果的というわけではありませんが、ヒアルロン酸注射で、膝の痛みが改善されない方は、一度セカンドオピニオンを検討してみても良いかもしれません。