肩関節石灰沈着症|なぜカルシウムが貯まるの?なぜ痛いの?
私たちの体は、骨に必要なカルシウム量を維持するために、 腸からの吸収と尿からの排泄でバランスをとっています。
しかし尿から排泄しきれなかったカルシウムは、 年齢とともに体の中(血管内膜や関節内の腱、靭帯)に蓄積してしまう傾向にあります。
ただ蓄積してしまった状態だけでは何も起きませんが、 ごく些細なことをきっかけに異物反応(体にとって邪魔なものを除去しようとする反応)が発生すると、 自己防衛機能でカルシウムを一挙に攻撃し、関節内では炎症による激痛が発生してしまうのです。
自己防衛力は若いほど強いため、炎症が激しい(=激痛)けれど、 その分、鎮静化するまでの期間が短い傾向にあります。
反対に高齢になると防衛力が弱いため、炎症は激しくないけど、鎮静化までに時間がかかります。
肩関節石灰沈着症とは?
肩の関節にカルシウムが貯まり炎症が生じることによって起こる病気です。
夜に突然激しい肩関節の痛みで始まることが多く、痛みで眠れず、関節を動かすこともできなくなる方が多いです。
患者さんは40~50歳代の女性に多い傾向があります。
なぜ肩にカルシウムが貯まるの?
私たちの体は、骨に必要なカルシウム量を維持するために、腸からの吸収と尿からの排泄でバランスをとっています。
しかし尿から排泄しきれなかったカルシウムは、年齢とともに体の中(血管内膜や関節内の腱、靭帯)に蓄積してしまう傾向にあります。その結果、肩にカルシウムが貯まってしまうことがあります。
なぜカルシウムが貯まると痛いの?
カルシウムが蓄積しただけでは何も起きません。
しかし、ごく些細なことをきっかけとして異物反応(体にとって邪魔なものを除去しようとする反応)が発生すると、自己防衛機能でカルシウムを一挙に攻撃し、炎症による激痛が発生してしまうのです。
年齢による症状の傾向
自己防衛力は若いほど強いため、炎症が激しい(=激痛)けれど、その分鎮静化するまでの期間が短い傾向にあります。
反対に高齢になると防衛力が弱いため、炎症は激しくないけど、鎮静化までに時間がかかります。
当院で行っている治療
当院では、下記の注射で対応しています。
・肩甲上神経ブロック
・肩関節注射
肩の注射写真
左から肩関節 外側(けんばんそ部)、肩関節 前方(うこう突起)、肩甲上神経ブロックです。
肩の激しい痛みでお悩みの方は、ぜひ一度医師にご相談ください。