レントゲン透視下ブロック注射とは?
レントゲンを使って、体の中を透かして視ながら行うブロック注射です。
レントゲンで関節、神経の通り道などを透視しながら、そこにダイレクトに注射することができます。カーナビで場所を確認しながらドライブするように、画面で針先の位置を確認しながら注射します。
レントゲン透視下だからこそできること
神経根ブロック注射など体の深い部分を対象とした注射が受けられます
皮膚から深い部分(約8cm)を対象とする神経根ブロックなどは、レントゲンを使わずに盲目的に打つことは不可能です。レントゲン透視設備のもとで、はじめて実行できます。
安全、正確、短時間の注射
針先の位置と体の内部構造をリアルタイムで見ながら注射ができるため、安全で正確な注射ができます。また目標部位が見えているぶん、針先が短時間に到達できて、注射が早く終わります。
診断につながります
透視下ブロック注射はヘルニアや狭窄症の存在が疑わしい部位を選択して施します。その効果を確認することで存在部位を特定する手がかりになります。
当院のレントゲン透視下ブロック注射
いつでも受けられます
通常、装置の準備や人手の問題から、実施に時間がかかるレントゲン透視下ブロック注射を当院ではいつでも簡単に受けていただくことができます。
実績豊富な医師が正確、スピーディに対応します。
レントゲン透視下ブロック注射の実績豊富な医師が対応するため、正確・短時間で受けていただくことができます。
■神経根ブロック注射の実施風景(0分46秒)
硬膜外ブロック注射も必要に応じて透視下で行います。
多くのペインクリニックでは、硬膜外ブロック注射を透視下ではなく、処置室で盲目的に行います。
しかし、当院ではあえて「透視下」で行います。それは以下のようなメリットがあるためです。
<メリット>
- 注射する場所を細かく設定できる
- 太っている、骨が変形している、背中を丸くできない、など、注射が難しい患者さんにも速やかに対応できる
- 補助的な注射(椎間関節、仙腸関節ブロックなど)が追加できる
レントゲン透視下ブロック注射の流れ
すべての過程においてスタッフがお手伝いさせていただきます。
準備
トイレは注射の前に済ませておいてください。
待合室で血圧の測定を行った後、レントゲン室へ移動しレントゲン台の上でうつぶせになります。
服は注射する腰の部分をめくっていただきます。
ブロック注射
腰を消毒してから、ブロック注射を行います。ブロック注射自体は1分以内に完了します。
安静
レントゲン室から車いす(もしくはストレッチャー)で安静室へ移動します。
安静室のベットで30分間、安静にしていただきます。途中何度かスタッフが血圧測定、経過観察にうかがいます。安静終了時刻になりましたら、スタッフがお知らせします。それまで絶対におひとりで立ち上がらないようお願いします。
ベッドサイドで足踏みをしていただき、脱力感が解消されたかをスタッフが判断します。解消されていれば安静終了、されていなければ延長になります。
医師と効果判定
最後に医師とブロック注射の効果判定を行い、終了となります。
治療例
38歳男性 腰椎椎間板ヘルニア
ブロック注射は1~2分で終わりました。もともと痛かった部分に薬が直接入ってくるのがわかりました。 注射の後、打った部分をテレビ画面で説明してもらって納得!なによりも、ブロック注射が思っていたよりも痛くなかったのでホッとしました。